痛みの本当の原因を知っていますか?

椎間板ヘルニアには、椎間板の突出、椎間板の脱出、椎間板の破裂、椎間板のすべりなど、さまざまな言われ方をしますが、この疾患の正しい呼び方は椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニア以外の言葉で説明すると、患者が椎間板ヘルニアに対しての理解を混乱させるだけでなく、例えば、「ぎっくり腰」という呼び方をしてしまうと、椎間板ヘルニアが直接的な痛みの原因になっているかどうか患者の理解を混乱させる可能性があるからです。原因を理解できないと椎間板ヘルニアの適切な治療を受けられず、不要な痛みや不快感につながる可能性もあるのです。

椎間板ヘルニアとは?

まず椎間板ヘルニアの定義、または原因について説明しなければなりません。椎間板ヘルニアというのは、髄核という椎間板の中心部の柔らかいゼリー状の部分が、椎間板の外側にある線維輪というゴムのような硬い部分に亀裂が生じることで、中から漏れ出し、背中の神経に突き出すことを指します。

椎間板がヘルニアになった場合、通常ひとつまたは複数の椎間板が変性(変形)の初期段階になっていると言えます。

椎間板ヘルニアに至る原因は数多くありますが、最も多い原因の一つは、怪我または老化によって椎間板の変性が進むことにあります。これは椎間板ヘルニアが椎間板の変性によって生じる疾患であると言えます。椎間板の外側にある線維輪の亀裂から、線維輪の中にある髄核が突き出し、ヘルニアの原因になったり、亀裂によって椎間板の変性を引き起こしたりすることになります。

従って、椎間板ヘルニアをすべり症、椎間板の突出、椎間板の脱出、椎間板の破裂という呼び方で表すことはすべて間違っています。この疾患は、単に椎間板の線維輪の亀裂が原因なので、椎間板自体が滑ったり突出したりすることではありません。線維輪の亀裂がヘルニアの根本的な原因であると理解がすれば、線維輪の亀裂をうまく封じて治すことができる治療法によって適切な治療を受けることができます。

「神経がつまっている」という言葉が正しくない理由

これを読むと驚く方もいるかもしれませんが、椎間板ヘルニアから起こる疼痛は神経がつまっていることが原因で起こる疾患と考えるのは間違いです。実際は椎間板ヘルニアによって起こる症状は、髄核の漏れが原因なのです。

髄核は体内組織として存在している物質なのですが、椎間板の内側から漏れると体が異物と認識してしまい刺激や炎症を起こします。さらに髄核が椎間板周辺の神経に接触すると神経を刺激してしまい、坐骨神経痛や脱力感などの症状が表れます。

もちろん、まれに坐骨神経痛などの症状の原因が物理的に挟まれた神経にある場合もありますが、ほとんどの場合は線維輪の亀裂が原因です。

DST

椎間板ヘルニアに関連した疼痛や脱力感は、MRICTスキャンでは診断されない線維輪の亀裂が原因となっているため、この原因に対して効果的かつ継続的な治療法がなかなかみつかりにくいのです。

漏れを防ぐため線維輪の亀裂を密封し、亀裂を再生させ永続的な線維輪の亀裂に対処できる治療法を選ぶことが重要です。DST法は、密封と再生両方の効果が期待できる治療法です。体内に治りかけた組織の再生を促進する天然生物学的物質のフィブリンを使用しているDST法は、椎間板組織の治癒と再生を可能にしています。

患者への負担が少なくメスを使った切開はなく、低侵襲な治療によって腰や首の痛みを永続的に緩和になりたいとお考えの方は、まずは診断にて治療の適応をご確認ください。

椎間板ヘルニア。(n.d.)。https://www.aans.org/en/Patients/Neurosurgical-Conditions-and-Treatments/Herniated-Disc から2020年7月21日を取得しました。