DST法
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DST法とは
ディスクシール治療 Discseel TreatmentDST(ディスクシール治療)は2010年より米国(テキサス州)の脊椎外科専門医であるケビン・パウザ医師を中心としたチームで研究され、臨床治療が開始された脊椎疾患に対する新しい治療です。2018年現在で約2,000症例に治療が行われており、その結果は多数の論文に執筆されており、2003年には米国整形外科学会の論文選考でアワードを獲得しています。DSTには従来の外科的手術(椎間板切除、減圧術、固定術等)にはない3つの特徴があります。
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1
外科的手術や幹細胞移植では不可能であった椎間板の修復・再生を行う事が可能
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2
挿入した針と局所麻酔のみで治療が完結するため日帰り治療が可能
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3
脊椎手術後の改善がみられない、または症状の再発も治療が可能
ILC国際腰痛クリニックではDSTの提唱者であるケビン・パウザ医師と臨床治療に関する知的財産権の提携を結び、共同研究を含めて2018年6月よりDST治療が可能となりました。 現時点でケビン・パウザ医師との提携により、日本でDSTが行える医療機関はILC国際腰痛クリニックとなります。


DST治療証明書
対応疾患
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 椎間板変性症
- すべり症
- 分離すべり症
- 分離症
- 腰椎不安定症
- 腰椎変性側弯症
このようなお悩みの方が対象
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1
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・すべり症などの腰痛に悩まされている
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2
椎間板の水分がなくなりつぶれている
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3
椎間板の変形が原因で腰痛に悩まされている
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4
MED(内視鏡椎間板摘出術)・脊椎固定術・人工椎間板の手術をしたくない
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5
MED(内視鏡椎間板摘出術)・脊椎固定術等の手術をしたが改善しなかったまたは再発した
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6
腰痛の手術で入院したくない
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7
身体への負担が少ない治療を望んでいる
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8
普段の生活はもとより、ゴルフなどのスポーツもしたいが、腰や足の痛みでできない
※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です
DST法を行うメリット
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椎間板の緩衝(クッション)
機能を改善老化、過度な負荷、水分がなくなり潰れた椎間板機能の改善により様々な腰痛症状に対応できます。
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負担が少ない
日帰り治療治療時間25分程度。治療後は30分で歩行可能となり、60分後には帰宅可能となります。
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手術をしない
新しい治療脊椎固定術を検討している方、脊椎固定術をしたが改善しない方への代替治療です。
DST法の治療目的
DSTの治療目的は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症及び脊椎変形の根本原因である椎間板損傷を治療する事で椎間板の修復・再生を促し、腰痛や神経障害の改善を図る事です。
DST法による椎間板損傷の治療法
局所麻酔による鎮痛を行った後、0.8㎜の針(穿刺針)を椎間板内に留置します。またこの際、X線透視装置を使用しているので、神経損傷が起きる可能性は極めて僅少です。
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亀裂が入った椎間板。
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亀裂が入った椎間板内に針を挿入して薬剤を注入。 ※薬剤によるアレルギー反応、副作用は極めて少ない。
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椎間板を修復・再生させる。
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造影検査により椎間板損傷の有無を明らかにします。
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椎間板損傷部位に薬剤を注入します。
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薬剤によるアレルギーや副作用は極めてまれです。
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治療の経過画像。
治療時間と治療後の問題点
- 治療時間
- 25分程度
治療後は30分で歩行可能となり(※個人差あり)、60分後には帰宅可能となります。デスクワークや軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度控える必要があります。また治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。
- 問題点について
- 治療後3~6ヶ月で大きな効果が期待されます。時間がかかる理由としては、椎間板内に血管が存在しないので、椎間板修復・再生の為に必要な成長因子が骨からゆっくりと浸潤する形で補われるためと考えられています。その他、米国ではスポーツ選手に施行する場合には、一年毎のDSTを推奨しています。
その理由は、椎間板を一度修復しても、激しい負荷がかかった場合には新たな椎間板損傷が生じるためです。ただし一般の方が行う程度のスポーツであれば問題はありません。
- 副作用について
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身長が伸びることが副作用の一つと言う事になりますが、つぶれた椎間板が修復・再生することにより、もとの身長に戻るという事です。身長が伸びるという副作用は、つぶれた椎間板のボリュームが増えるという効果にも繋がりますので、一概に副作用が悪いという訳ではありません。
腰痛を予防するために
DST法は椎間板を修復することができるため椎間板が原因で起こる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった病気を予防するために治療を行う事が可能です。
MRI・レントゲンなどの結果から椎間板の変性が起こっていたり、症状は出ていないけれど将来、腰痛が現れる事が考えられるなど腰痛が起こるリスクを事前に考え、治療を行う事が可能です。
当院では治療を行う前の診断で、DST法が適切かどうか判断しています。まずはご相談ください。
治療の流れ


1.お問い合わせ
当院は完全予約制ですので、必ずお電話による予約の上ご来院下さい。
※当日治療をご希望の場合は事前に電話でご相談下さい。

2-A.受診
健康保険証、各種医療証などをご用意の上、受付へお越しください。問診後、MRIとレントゲンによる画像撮影を行います。検査の所要時間は約30分程度です。

2-B.無料画像診断
他院で撮影されたMRI等の画像を送付いただければ、当院での治療が可能かどうかを無料で診断させて頂きます。

3.治療
当日治療をご希望の患者様は午前の検査・診察後、午後から治療をさせて頂く事も可能です。治療時間は各治療により異なりますが局所麻酔を行い15分~60分程度の治療になります。

4.ご帰宅
治療後に回復室を用意しておりますので、約30分~1時間安静にして頂き、医師の診察後、ご帰宅となります。

5.アフターフォロー
アフターフォローで定期的にご連絡させていただきます。またご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせください。
DST法の治療費用
治療箇所 | 1箇所 | 2箇所 | 3箇所 | 4箇所 | 5箇所 |
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治療費用 | 1,200,000 | 1,300,000 | 1,400,000 | 1,500,000 | 1,600,000 |
- 備考
- ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※治療を行ってから3年以内に再度同一治療を行った場合は治療費は半額です。
※費用は全て税抜き表示です。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,銀聯)によるお支払いが可能です。
※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。
DST法に関するQ&A
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当院の日帰り治療と外科的手術の再発率の違いについて
1960年代より始まった外科的手術は、変形した骨やヘルニアなどの組織を切除し、時に固定する事を目的としていますが、スクリューによる新たな骨の損傷や根本的な治療を行っていないため、新たな腰痛の出現と再発率が問題でした。
その為1980年代に根本的な治療を行う必要性が高まり、当院でも行っている椎間板治療が始まりました。そして、現在では幹細胞移植やDST治療まで進化しており、特にDSTでは椎間板の修復再生効果を認めており、症状の改善だけでなく、再発率が極めて低くなっています。 -
DST治療後はどの程度の運動が可能ですか?
趣味のスポーツ程度であれば可能ですが、スポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、年1回のDST治療を推奨しております。
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DST治療をした人は必ず身長が伸びますか?
個々の症例によって副作用の出現率は異なります。
その理由は椎間板の状態によって異なるためです。つまり、椎間板損傷が激しく、椎間板が潰れている場合には、椎間板修復・再生とともに身長増加という副作用が出やすくなります。 -
DST治療後に一時的に腰痛が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?
椎間板容量が急激に増えた場合、身長増加の副作用とともに腰痛が出現する場合があります。
腰痛が出現する理由は縮んでいた脊椎の靭帯が伸ばされるためであり、腰痛が持続する期間は2週間程度で以後腰痛は消失します。 -
DST治療後にリハビリやスポーツジム、マッサージ、整体は可能ですか?
DST治療後2週間程度経過していれば、問題なく可能です。
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DSTによる治療箇所はどのように決定するのですか?
MRI検査で異常がない部位にも、椎間板損傷がある可能性があるため、治療前に亀裂を確認し治療部位を決定します。
椎間板損傷があると腰痛の原因となり、損傷部位から髄核成分が漏出し、神経炎を引き起こすためです。
よって、異常が疑われるすべての椎間板に造影検査を行い、損傷の有無を明らかにしたうえで治療箇所が決定されます。 -
椎間板ヘルニアの手術をしたのに改善しない症例に対して、なぜDSTが適応なの?
椎間板ヘルニアの手術では、脱出したヘルニアを摘出しますが、損傷した椎間板はそのままです。
その結果、損傷した椎間板から新たな髄核成分が漏出し、炎症が持続するためです。
DSTでは椎間板の損傷自体を治療することで、髄核成分の漏出を抑えます。 -
薬液が神経に触れたりすると問題では?
薬液は、刺激性や炎症性が無く、万一神経に触れたとしても影響はありません。
約2000症例の治療がされていますが、神経障害が出現したとの報告はありません。 -
側弯症でもDSTは可能ですか?
軽い側弯であればDSTは可能ですが、強い側弯では治療が困難です。
X-PまたはMRIによる画像診断にて判断可能です。
治療一覧
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DST法
(ディスクシール)2010年代よりアメリカで開始された椎間板治療。手術後の患者を含めて、極めて幅広い疾患に適応可能。唯一「椎間板修復・再生」が可能な治療です。『オぺレーション・ジャパン(株)調べ』
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PIDD法
(インプラント)2000年代より行われている椎間板インプラント治療。PLDDのように治療後の椎間板の損傷がなく効果も見込める。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。
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ハイブリッドレーザー治療
PLDDとPODDのメリットを合わせた治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。
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PODD法
(オゾン)1990年代より主にヨーロッパで行われている椎間板オゾン治療。幅広い疾患に適応可能です。
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PLDD法
(レーザー)1980年代から日本でメジャーな日帰り椎間板レーザー治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。
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腰痛特化型リハビリ
関節・筋肉・靭帯が原因となる腰痛疾患や症状を改善。最新腰痛治療機器を使用し、専属トレーナーがマンツーマン形式で直接指導いたします。
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