椎間板ヘルニアの本当の原因と”根本”治療

椎間板ヘルニアとは?

椎間板を簡単に説明すると、椎体(ついたい)と椎体の間には椎間板が存在しており、椎間板は中央にゼラチン状の髄核(ずいかく)があり、髄核を取り囲むようにコラーゲンを豊富に含んだ線維輪(せんいりん)があります。椎間板は髄核と線維輪の2つの組織により形成されています。椎間板ヘルニアとは線維輪に亀裂(きれつ)が生じ、髄核が外に飛び出した状態を指します。

椎間板ヘルニアは大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 1

    【突出型】線維輪の亀裂が少なく、髄核が線維輪から飛び出さないが、髄核が後方へ移動して神経の一部を圧迫するタイプ

  • 2

    【脱出型】椎間板が傷む事により、線維輪に亀裂が入り、髄核が線維輪を突き破り神経を直接的に圧迫するタイプ

椎間板ヘルニアの症状 イラスト 椎間板ヘルニアの症状 イラスト

椎間板ヘルニア原因とは?

遺伝的要因や加齢、日常生活の負担による椎間板の老化が主な原因となります。本来、椎間板の中の髄核は水分で満たされていますが、加齢や日常生活での負担とともに椎間板の線維輪に亀裂が入る事で、髄核が線維輪から漏れ出し、水分が無くなることで、薄くなり潰れた状態になります。特に、日常生活で重たい物を持ち上げたり、激しいスポーツを行うことが椎間板を痛める原因になります。レントゲンやMRIでも椎間板が黒く写り、潰れた状態が確認できます。

椎間板ヘルニアの原因 イラスト椎間板ヘルニアの原因 イラスト

最近になって判明した痛みの原因とは?

以前から重度のヘルニアであっても痛みがない場合や、反対に軽度のヘルニアでも強い痛みがでる場合があり、謎とされていましたが、最近になって飛び出した髄核が炎症を起こす結果、近くにある神経に炎症が飛び火する事で痛みが発生する事が分かってきました、そして飛び出した髄核の炎症は一定期間(数か月)で自然消失する事も判明してきました、例えると焚火と同じで、新しい薪をくべると激しく燃えますが、ある程度時間が経過すると火が消えてしまうのと同じです、また薪は燃えたあと炭として残りますが、ヘルニアでは、炎症後に自然に吸収されることもあれば炭の様に残存することもあります、そして炭の様に残存したヘルニアは画像検査で重度のヘルニアとして見えるのですが、炎症後であるので症状はありません。
椎間板ヘルニアによる痛みは、脱出した髄核による物理的な神経圧迫ではなく、脱出した新鮮な髄核による炎症が原因です。
つまり数か月以上痛みが持続している人は、常に新しい髄核が漏れ続けている事を意味しており、反対に痛みが改善した人は、髄核の漏れが止まった状態を意味します。この事は非常に大切で、外科的手術では漏れ出た髄核を摘出し炎症を消失させるのですが、線維輪の亀裂を塞ぐ事が出来ないので、髄核が漏れ続け高い再発率の原因となっています。

  • 椎間板ヘルニア 痛みの原因 イラスト

    外科的手術では椎間板の根本治療ができない。

椎間板ヘルニア治療について

保存的治療手術療法低侵襲治療
始めの治療として保存的治療を選択される場合が多く、神経根ブロック注射や薬物療法などで痛み・痺れの緩和を図ります。
しかし、痛みや痺れが緩和されない場合に手術が検討されます。
椎間板ヘルニアの手術は状態の軽度~重度によって異なりますが、外科的手術の場合ヘルニア部分を切除する方法を行う事が多く、PELD・MEDといった内視鏡による手術が一般的です。
また低侵襲治療としては切開をせず針一本で治療が可能なPLDD法やヘルニコア治療が近年新たな治療の選択肢として定着しています。

当院の治療がどのように椎間板ヘルニアに効果があるのか?

当院では、老化して線維輪に亀裂が入った椎間板に対して椎間板の修復・再生治療を行っています。もし、椎間板容量の減少が少なく、線維輪が損傷していなければ、PIDDやPODD、PLDDといった治療も行います。しかし、椎間板に亀裂が入っている状態では、いずれ椎間板の水分がなくなり、徐々に狭くなる事も考えられるので、DSTをお勧めしています。DSTは、根本原因である線維輪の断裂に対して修復を行いますので、手術で改善しないヘルニアや手術で再発したヘルニアにも有効です。また、髄核が漏れ続けると椎間板が潰れ、最終的に脊柱管狭窄症等を併発するのですが、髄核の漏れを防ぐことで椎間板のクッション機能を弾力性がある状態に戻し、脊柱管狭窄症等の進行を抑制します。

  • DST治療による椎間板の修復再生 イラスト

    DST治療により椎間板の修復再生を行います。

  • DST治療により椎間板が修復再生された図 イラスト

    DST治療により椎間板が修復再生された図です。

DSTは椎間板の損傷や老化を修復・再生することで、潰れた椎間板や水分がなくなって老化した椎間板をもとの若い状態に戻す事が可能な治療です。
但し、あまりに重度な椎間板ヘルニアの状態では、先ず炎症を抑制する目的で外科的手術を行い、外科的手術後に再発防止や椎間板機能を維持するため当院の椎間板治療をお勧めする事もあります。

またレントゲンやMRIで正常な椎間板と思われるケースでも、実は線維輪に亀裂が入っており痛みの成分である髄核が少しずつ漏れ出している場合があり、原因不明の腰痛と診断されてしまう事があります。
そのため造影検査で亀裂があるかどうかをチェックし、上記の様な原因不明とされた腰痛患者様にもしっかりと検査と診断をして治療を行います。

椎間板ヘルニア予防方法

椎間板ヘルニアは若年層に多い病気とされています。
働き盛りの世代でもあります。
特に長時間の座り仕事を強いられている方は普段の座り姿勢や身体の動かし方にも注意が必要です。
たまには席を立って伸びをしたり、歩いたりすると腰に掛かる負担を軽くすることができます。
また、ストレッチを行う事で腰痛になりにくいからだを作り、再発防止も心がける事が大切です。
重い物を持つ機会が多い方は腰から持ち上げずに、膝を曲げて荷物を持ち上げる事で腰への負担が軽減されます。

椎間板ヘルニアに関するQ&A

  • question

    椎間板ヘルニアの手術後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    answer

    手術方法にもよりますがPELD・MEDのような切除術の場合、2~3日程の入院期間が必要になります。
    その後、帰宅が可能です。当院でも行っているPLDD法やDST法は日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。

  • question

    椎間板ヘルニアは危険な病気ですか?

    answer

    人によっては症状が強く出る場合が多く、座ることができない、歩けないといった重度の症状が現れる事があります。
    まずは腰痛の診断をして適切な治療法を見つける事がなによりも大切です。

  • question

    一度切除したヘルニアが再発することはないのでしょうか?

    answer

    一回の切除で痛みが緩和されることもありますが、切除した場合、その切除部分から椎間板の中にある髄核が漏れ出し再発する可能性があります。
    傷口をふさぐことで再発のリスクを下げる事ができるのはDST法だけです。

  • question

    外科的手術後の再手術は可能ですか?

    answer

    はい、可能です。
    当院では針を使った治療を行っているため外科的手術後でも治療を行う事ができます。
    まずは検査と診察を行い最善の治療法を診断いたします。

  • question

    椎間板ヘルニアと診断された場合、あまり運動しない方がいいのでしょうか?

    answer

    運動できないほど痛い場合以外は適度な運動は必要です。
    運動を怠ると体の筋肉が衰えてしまい、痛みが強くなる場合もあります。
    正しい運動方法を身につける事で症状が緩和することもあります。
    当院では腰痛に特化したリハビリ施設と提携し、腰痛の根本改善に努めています。

椎間板ヘルニアの治療費用

DST法(ディスクシール治療)
自由診療
1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
治療費用 1,200,000 1,300,000 1,400,000 1,500,000 1,600,000
備考
※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※治療を行ってから3年以内に再度同一治療を行った場合は治療費は半額です。
※費用は全て税抜き表示です。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,銀聯)によるお支払いが可能です。
※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

ILC×ILMでコラボレーションする椎間板ヘルニア治療

DSTでは椎間板自体の修復・再生を行うことができ、またその他日帰り椎間板治療も当院では行っていますが、腰痛の原因が椎間板だけでなく、筋肉・関節・靭帯などが影響している可能性があります。当院ではILM腰痛メディカルフィットネスと連携して、筋肉・関節・靭帯などが影響している腰痛も一緒に治療をすることを推奨しています。
尚、ILM腰痛メディカルフィットネスでは、遠方の方や海外の患者様には短期集中プログラム提供しております。

ILC国際腰痛クリニックで治療

日帰り椎間板治療

神経原因となる腰痛疾患・症状改善

当院の椎間板ヘルニア治療ブログはこちら

ILM腰痛メディカルフィットネスで治療

腰痛特化型リハビリ

関節・筋肉・靭帯原因となる腰痛疾患・症状改善

ILM腰痛メディカルフィットネスでの腰痛特化型リハビリの詳細はこちら

治療一覧

  • DST法
    (ディスクシール)

    DST法 ディスクシール DST法 ディスクシール

    2010年代よりアメリカで開始された椎間板治療。手術後の患者を含めて、極めて幅広い疾患に適応可能。唯一「椎間板修復・再生」が可能な治療です。『オぺレーション・ジャパン(株)調べ』

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PIDD法
    (インプラント)

    PIDD法 インプラント PIDD法 インプラント

    2000年代より行われている椎間板インプラント治療。PLDDのように治療後の椎間板の損傷がなく効果も見込める。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • ハイブリッドレーザー治療

    ハイブリッドレーザー治療 ハイブリッドレーザー治療

    PLDDとPODDのメリットを合わせた治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PODD法
    (オゾン)

    PODD法 オゾン PODD法 オゾン

    1990年代より主にヨーロッパで行われている椎間板オゾン治療。幅広い疾患に適応可能です。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PLDD法
    (レーザー)

    PLDD法 レーザー PLDD法 レーザー

    1980年代から日本でメジャーな日帰り椎間板レーザー治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • 腰痛特化型リハビリ

    腰痛特化型リハビリ 腰痛特化型リハビリ

    関節・筋肉・靭帯が原因となる腰痛疾患や症状を改善。最新腰痛治療機器を使用し、専属トレーナーがマンツーマン形式で直接指導いたします。

    詳しくはこちら