脊椎固定術に代わる代替治療

脊椎固定術とは?

脊椎固定術とは上下の椎骨(背骨)にプレートやスクリュー、ロッド、スペーサーといった器具を使用して脊椎を固定させる手術方法です。
加齢や重労働などが原因で腰椎椎間板ヘルニア・腰椎脊柱管狭窄症・腰椎すべり症、腰椎変性すべり症などの椎間板が変性することによって脊椎のバランスが崩れているなどの腰痛疾患に対し、手術を行うことがあります。
神経根が圧迫されることによって腰痛やしびれなど激しい痛みが現れます。神経が圧迫されて症状が出ている場合にその神経を圧迫から除圧し、痺れや痛みを緩和させる方法として用いられます。

手術方法とは?

脊椎固定術の手術には3つの方法があります。


  • 後方椎体固定術 イメージ

    1)後方椎体固定術

    背中の後方から椎骨を固定させる手術方法です。後方から行う場合は腰椎脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離症・腰椎すべり症、腰椎変性すべり症に対して行う事が多く、腰椎から椎弓と呼ばれる椎骨の一部や棘突起(きょくとっき)、椎間関節や椎間板・黄色靭帯を切除します。神経を傷つけないように上下の椎骨の間にある椎間板の代わりにスペーサーを挿入し、椎体に金属プレートをセットしてロッド・スクリューで固定します。

  • 後側方固定術 イメージ

    2)後側方固定術

    後方椎体固定術と同じく背中から椎体を固定させる手術法です。腰椎の後方にある椎弓を切除し、神経を傷つけないように患者の骨や固定用の金属器具を使用して後方の椎体を固定します。この方法の場合は、椎間板・黄色靭帯を切除することはありません。

  • 前方椎体固定術 イメージ

    3)前方椎体固定術

    腰の椎骨(背骨)自体が骨折している場合に行う手術方法です。前方椎体固定術はお腹の側面から皮膚切開し、骨折した椎体周りの椎間板や残っている椎体を切除。椎体や椎間板の代わりに患者自身の骨(移植骨)や人工骨を使い、固定器具を使用して固定します。

これらの方法は脊柱管と神経の間に空間ができる事で圧迫を取り除き神経に当たらないようにすることで痛みや痺れが緩和されると言われています。
但し、一般的に外科的手術の場合、再発率は再発率は30~45%(※1)と言われており、体の状態によっては手術をすること自体がリスクになる場合もあり、また手術を希望しても手術ができないことがあります。

脊椎固定術によって引き起こす可能性のあるリスク

外科手術を行うことで神経や血管などを傷つける恐れがあり、手術した箇所に細菌感染して化膿し、合併症や感染症を引き起こすことがあります。
脊椎固定術に関しては、固定用器具の破損やスクリューでの固定が緩くなって腰椎がずれる事があります。または、医師とのコミュニケーション不足が原因で手術前に患者の体質に気づかず、術後に金属や人工材料によるアレルギー反応が出てしまったというリスクもあります。
また固定器具を付けることで腰に違和感や、倦怠感、痛みが長い方で約1年間症状が現れる事もあり、椎骨を固定する事によって体の使い方が制限されてしまうため腰を曲げたり捻ったりする動作は困難です。
当院では、高齢などで手術のリスクが高い方や手術後再発した方にも治療ができる日帰り腰痛治療を行っています。

脊椎固定術に代わる代替治療

当院は脊椎固定術に代わる代替治療として低侵襲で治療ができるDST法を行っています。
主に腰椎椎間板ヘルニア・腰椎脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・腰椎変性すべり症・椎間板変性症・腰椎不安定症にも対応した治療です。皮膚切開をしないため骨や靭帯に損傷が加わることはなく、椎間板に針1本でアプローチします。椎間板の髄核に薬剤を入れ、椎間板を修復・再生させる治療法です。傷んでしまった椎間板を修復することで髄核の漏れを防ぎ、痛みや痺れの原因となる炎症を抑えます。
入院はなく、日帰りでその日の内に帰宅することができます。
また低侵襲治療のため、身体への負担が少なく日帰りで治療ができ、高齢で手術のリスクが高い方、脊椎固定術後の痛み・痺れなどの再発に対しても治療が可能です。

  • DST法

  • 脊椎固定術

DST法と脊椎固定術との違い

  • 治療時間

    脊椎固定術は全身麻酔を行い、メスを使って皮膚切開し背中の椎弓や棘突起、椎間関節を切除します。手術時間は約2時間となります。
    DST法は局所麻酔後、細い針を使って治療を行います。
    切開をしないため低侵襲で傷も小さく、手術時間も30分~40分と短いため、身体に負担がかかりにくい治療方法です。

  • 治療のリスク

    メスを使った皮膚切開は約15cmで、術後の合併症や感染症のリスクがあります。
    また脊椎固定術の場合、固定器具による神経損傷や金属アレルギー反応が出る場合もあります。
    DST法は皮膚切開をせず針を用いた治療を行うため約1.0~0.8mmと傷口が小さく、神経を傷つける事も少なく、感染症や合併症のリスクは非常に低いです。

  • 再発率

    脊椎固定術の再発率30~45%(※1)と言われています。また再手術を行う患者も少なくありません。
    DST法は椎間板を修復し、椎間板から漏れる髄核を防ぐことができるため再発率は極めて低い治療法です。

  • 日常生活の復帰

    脊椎固定術を行った場合、2週間ほどの入院期間と1ヶ月程度のリハビリが必要になります。
    当院の治療法に入院期間はなく、DST法を行う場合も治療後1時間ほど安静にした後、その日のうちにご帰宅となります。
    翌日からデスクワーク程度の作業が可能です。

※1『Pain Medicine 12』.「Review article failed back syndrome」2011
『British Journal of Pain6』.「Whose failure Time to discard a redundant term」2012
山本達郎・表 圭一・山本達郎・井関雅子・川真田樹人.『光文堂』.「腰痛のサイエンス」.2014年5月
複数の研究レビュー参照

治療の流れ

  • 受診

    MRI・レントゲンの撮影を行い、その後医師の診断を行います。
    診断にてDST法が適応する場合はその日の午後から治療を行う事が可能です。

  • 治療前

    施術室に入り腰に局所麻酔を行い、検査で確認した腰椎の椎間板に針を挿入。
    造影検査で椎間板の損傷箇所を確認します。

  • 治療

    透視装置で椎間板の位置を確認しながら損傷箇所に薬剤を投与。薬剤が浸透したところで針を抜き止血します。

  • 帰宅

    治療後1時間ほど個室で安静にし、治療後の診察を受けてご帰宅となります。
    ※帰宅時間は患者様の症状や状態によって異なります。

DST法の治療費

治療箇所 1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
治療費用 1,200,000 1,300,000 1,400,000 1,500,000 1,600,000
備考
※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※治療を行ってから3年以内に再度同一治療を行った場合は治療費は半額です。
※費用は全て税抜き表示です。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,銀聯)によるお支払いが可能です。
※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

よくある質問

  • question

    長い間、痛みと痺れが続きます。受診すべきでしょうか?

    answer

    1ヶ月以上、痛み・痺れが続く場合は受診されることをお勧めします。まずは原因を把握するためレントゲン・MRIの検査を行い、診断していきます。

  • question

    すべり症の治療は可能ですか?

    answer

    すべり症の場合、まずは保存治療が第一の選択になりますが、骨が不安定である場合は手術を選択することがあります。

  • question

    脊椎固定術をした後に痛み・痺れが続いているのですが何か改善方法はありますか?

    answer

    腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎変性すべり症などの疾患が明らかになっている場合は医師の指示に従って保存治療をおこないます。
    また再手術が行えない脊椎固定術の代わりになる低侵襲治療法としてDST法も適応が可能です。

  • question

    DST法はILC国際腰痛クリニックにだけしかできないのでしょうか?

    answer

    はい、現在日本では当院でしかDST法を行う事はできません。低侵襲な治療に加え、日帰りでの治療をすることが可能です。

  • question

    リハビリは退院後も続けた方が良いのでしょうか?

    answer

    はい、再発の予防のためにも続ける事は大切です。
    なるべく重労働を避け、腰に負担をかけない動作を心がける必要があります。
    どうしても痛みやしびれを強く感じる場合には担当医に相談の上、適切な運動を医師と検討してください。
    当院ではリハビリ施設と提携しているため運動指導やトレーニングを行う事も可能です。

    腰痛に特化したリハビリ施設へのアクセスはこちら
    ILM腰痛メディカルフィットネス

治療一覧

  • DST法
    (ディスクシール)

    DST法 ディスクシール DST法 ディスクシール

    2010年代よりアメリカで開始された椎間板治療。手術後の患者を含めて、極めて幅広い疾患に適応可能。唯一「椎間板修復・再生」が可能な治療です。『オぺレーション・ジャパン(株)調べ』

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PIDD法
    (インプラント)

    PIDD法 インプラント PIDD法 インプラント

    2000年代より行われている椎間板インプラント治療。PLDDのように治療後の椎間板の損傷がなく効果も見込める。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • ハイブリッドレーザー治療

    ハイブリッドレーザー治療 ハイブリッドレーザー治療

    PLDDとPODDのメリットを合わせた治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PODD法
    (オゾン)

    PODD法 オゾン PODD法 オゾン

    1990年代より主にヨーロッパで行われている椎間板オゾン治療。幅広い疾患に適応可能です。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • PLDD法
    (レーザー)

    PLDD法 レーザー PLDD法 レーザー

    1980年代から日本でメジャーな日帰り椎間板レーザー治療。適応する疾患は椎間板ヘルニアのみです。

    自由診療
    詳しくはこちら
  • 腰痛特化型リハビリ

    腰痛特化型リハビリ 腰痛特化型リハビリ

    関節・筋肉・靭帯が原因となる腰痛疾患や症状を改善。最新腰痛治療機器を使用し、専属トレーナーがマンツーマン形式で直接指導いたします。

    詳しくはこちら